アレルギーを引き起こしにくい素材選び
ピアスを購入する前に気をつけなければいけないことがあります。毎日身につけるものであるからこそ身体に優しいもの出なくてはいけません。
いくらオシャレなピアスでもつけていて身体にアレルギー反応など悪影響が出るものであれば健康を害していしまいます。特にピアスの場合は、金属を身につけることになりますので、素材選びには注意する必要があります。
金属のなかでもニッケルとクロムは特にアレルギーを引き起こしやすいと言われています。体液や汗そして皮脂に溶け出しやすい性質があるからです。ニッケルもクロムも含まれる頻度の高い金属でもあります。
そして、アレルギーはごく微量の金属にでも 反応してしまいますので、どれだけ微量でも体は反応してしまい、避けにくいものであることも事実です。
最近はチタン製や医療用ステンレス製などアレルギーになりにくい製品も出ていますが、それでも不安だと思う人は医療用の樹脂製のピアスを選ぶと良いです。
ただ、樹脂は金属ではありませんので、金属アレルギーを起こさないのは確かですが、「腫れる」「かゆい」「熱を持つ」「膿がたまる」などの炎症症状は 金属アレルギーによるものだけではありませんので、過信せずに正しく使用しましょう。
装着しやすいものを選ぶ
世の中には、ふとん針で穴をあけてピアスを押し込むなんて根性のある人もいるようですが、傷口に太いとはいえない軸を押し込むのは、孔を美しくあけてもくずしてしまう恐れがあります。
装着のしやすさでピアッサーなどの商品名で知られる穴あけ専用ピアス(スタッド)があります。スタッドは穴あけと同時に装着されますので痛みも少なく、早くて安全かつ確実です。
スタッドは単なるアクセサリーではなく ピアス孔をあけるための医療用具として厚生省の認可も受け、完全滅菌してありますし、管理もしやすいように作られています。
素材やデザインなど多くの種類が ありますので、お好みのスタッドを選ぶことが出来ます。
安全確実にピアス孔をあける
スタッドが決まりましたら次は確実に美しい孔を開けたいものですよね。けがをしたとき同様に穴をあけるには清潔さが大切です。
また、あける位置によっても印象がずいぶん違ってきますので自分自身や不慣れな人では適切なピアッシング(穴をあける行為)は難しいです。
まずは、経験のある専門医で位置を充分に確認した上で医学的清潔操作(日常生活での清潔とは違います)であけましょう。
やはり手間を惜しんで後悔するより、専門医に依頼される事をおすすめします。ピアス孔は放っておけば閉じると言われますが、化膿した孔は傷跡として残ることがあります。
金属アレルギーの不安がある人はピアッシングの前に専門医とよく相談し、必要ならパッチテスト(アレルギーの検査)を受けられるのが良いです。
また、不適切な方法で穴をあけた時や不適切なピアスを装着した場合、孔が小さくて一般のサイズの太さの軸が入らないことがありますので、注意してください。
清潔管理をしっかりする
きれいなピアス孔に光るスタッドはワクワクする嬉しさですよね。でもまだ成功ではありません。完全に成功させるにはピアス後の管理がとっても大切なのです。ピアス孔が安定するまでは閉じやすいため、ピアスを装着したままで管理することになります。
ピアスをはずさず清潔に保つことは意外と難しい作業ですので、専門医で聞いた管理方法を守って清潔に努めましょう。
閉じないように、ピアスの軸ごとかたまらないように、前後左右に回転を加えてこまめに動かすことも大事です。
特にシャワーを浴びたり、汗をかいたりしてぬれたときはジクジク湿っぽくなり、バイ菌がつきやすく、繁殖しやすくなります。
起きたときも寝ている間に圧迫されていたり汗をかいたりしています。専門医の処方の通り用法と回数を守ってこまめに消毒して下さい。
はずせるようになるまでの目安は1ヶ月と言われますが、血液やリンパ液が出ていないこと、ピアス孔にしっかり皮膚が張り落ち着いたことを確認してからはずしましょう。
スタッドを装着してから二ヶ月以上ピアス孔が落ち着かない場合は受診して専門医に相談すると良いです。
万が一、化膿、炎症などトラブルが起きてもすぐにあきらめないで専門医を受診してください。ピアス孔をつぶさず、ピアスをはずさず治療する方法もあります。
早いうちに症状が軽いうちにかならず受診してください。症状が進んでしまうと俗に「ふくろになる」といい、傷跡が残ったり、同じところには二度とピアスが出来なくなることもありますので、適切な処置をすればまだ成功への可能性もあります。