ピアススタジオ
ピアス用の穴あけは、医療行為です。クリニックで行うものは安全、無痛、無血。ガンという特殊な装置を使用して一瞬のうちに耳に装置できます。出血も痛みもありません。 医療用は24金張りでロッドが太いので、セカンドピアスは何でもOKです。
穴あけしたい人は当然ながらホールを作らなければなりません。ホー ルのない耳に初めてつけることをピアッシングと言います。ピアッシング直後のホールは単なる傷ですから、ピアスを外すとすぐに塞がってしまいます。1ヶ月 位外さないでいると、ホールの中が皮膚で覆われ、外しても塞がらなくなり ます。
穴あけ直後には医師の指導により、消毒などの処置が必要となります。手順としては、通す場所を決めたら、注射により局所麻酔をします。あとは針を用いてファースト(医療用チタン製のバーベルタイプ)を通します。ファーストは最も安定性の高いチタンで行うのが良いからです。
2週間ほどして穴の傷が落ち着いてきたら、セカンドピアスに交換します。セカンドは医療用チタンのカーブのあるタイプで 飾り付きになります。カーブのあるものにするのは洋服で引っ掛けにくくなるためです。
ピアス穴が完全になるまでには4~6週間かかります。その間、装着された穴あけ専用の医療を取り外さないでください。ヘアスプレー、シャンプーなどの化粧品や薬品にかかった場合、速やかにぬ るま湯でよくすすいでください。耳たぶが赤く腫れたり、痛みがある場合は、速やかに医師に相談しましょう。
専門知識のある施設でピアッシング
ピアスの穴あけは評判の良いスタジオでも、注意が必要です。スタッドは必ず滅菌処理されたものを使用し、ピアスの専門知識があるスタジオを利用しましょう。
ピアスガン(ピアッサー)を使用するスタジオが多い為に、自分で開けるのと何ら変わりないことがしばしばあります。
海外においては、ピアスの専門知識を勉強し、地域によっては政府公認の協会からプロフェッショナルとして認定されたピアッサー(ピアスを開けることを職業としている人)に開けてもらうことが徐々に認知されてきています。
ピアスホールを開けるということは傷を作ることに他ならりません。ゆえに、開ける時には万全の注意を払うことが何よりもまず大切といえます。
ピアッサーが使用しているニードルは通常個別にパックへと封入されており、オートクレーブと呼ばれる装置で減菌処理されています。使用に関しては一本一回限りの使い捨てです。
ピアスガンに関しても減菌処理されているものが有ります。これも基本的に一回限りの使い捨てです。しかし、いくら使用器具を清潔にしていても、使いまわしなど使用自体に問題があったり、開けた後のホールを指で不必要に弄るなどすると、トラブルを招く恐れがあります。そういった感染症対策の為に一部の業界ではピアスが禁止される場合もあります。
気になるときは受診する
ピアスを通す穴(ピアスホール)を身体に開ける場合、医師(耳鼻科医または美容形成外科医など)による施術を頼る人が殆どです。
しかし、医師はピアスに関する専門的な知識はほぼ持っていないといっても過言ではありません。ピアッシングは人体に穴をあける行為ですので、様々な危険や病気などのトラブルが潜んでいます。自分自身や友達同士で、安易にピアッサーを使いピアッシングを行うべきではないです。
穴のあけ方が悪い場合、けっこう痛みがあります。ボディピアス専門のところであけると、やはりしっかりと穴ができ、痛みもほとんどないです。あんまりにも痛いようだったら、ボディピアス専門のところへ相談に行くといいです。
また、つけている材質が元でのトラブルが起こる時もあります。大抵は金属アレルギーによるものだが、ピアスの材質がきわめて低品質であったり、アクリル樹脂など傷が付きやすくそこから雑菌が繁殖しやすい材質のものでもトラブルが起こる可能性があります。
こういったトラブルを未然に防ぐには、医療用ステンレス(サージカルステンレス)やチタン、またはPTFEやシリコンなどといった生体適合性に優れた材質のピアスを使うことが大切です。
病気など疾患を持つ者や、病気療養中の者、妊娠中の者、出血しやすく血が止まりにくい体質の者はピアッシングをすることに適さない為、それを行ってはならないとされます。ピアスを通した後も患部が赤く腫れたり痛みがある場合は速やかにピアッサー又は医師の診断を受けることが望ましいです。
また、ピアス孔が完成したと思っていても、夏場や体力が落ちたときなどは、注意して使用するに越したことはありません。忘れて海に入ったり、強い日差しを浴びてしまったり、健康なときは何ともなかったのに病気や疲れがたまったときにピアス孔が不安定になることがあります。
そういう時は症状が重くなる前に初心に戻って、刺激の少ない、小さくて軽いピアスに変えるか、ピアスをはずしてピアス孔を休ませましょう。それだけでずいぶん落ち着きます。それでも具合の悪いときは、出来るだけ早いうちに受診しましょう。