ピアストラブル

ピアスの選び方

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日本では、ピアスと通す穴をあけるのは医療行為とみなされます。ですから医師などによる施術を頼る人が多いのですが、医師は関連する専門的な知識やデザインのノウハウがありません。

 

海外では専門知識を勉強し、地域によっては政府公認の協会からプロフェッショナルとして認定されたピアッサー(開けることを職業としている人)に開けてもらうことが徐々に認知されてきていいます。

 

彼らはピアッシングスタジオと呼ばれる場所で活動し、技術、衛生面とも最新の方法で安全にピアスホールを開けてのです。日本では、ピアッシングスタジオやボディー専門ショップはまだまだ珍しい場所ですが、知識の無い医師に頼るよりはマシかもしれません。

 

だからといって、街のアクセサリーショップ(まれにネイルサロンや美容室、タトゥーショップ)の片隅などで、文字通りただの穴あけのみを請け負う、悪質なピアッシングスタジオもある為、見極めには十分に注意してください。

 

それにピアススタジオはどんなに真面目なショップでも不当医療行為に抵触していて、タトゥスタジオ・刺青師と同様、たまたま黙認されているというのが現状なのです。

 

実際、2006年10月に不適切な対応を受けたお客の訴えで、渋谷区のスタジオ経営者が医師法違反などの疑いで逮捕されています。

 

逆の見方をすれば、ただピアスの穴あけだけならセンスのない医者でもいいんじゃないの?って考え方もあります。

 

ピアスをつけた時に起こる感染症

最初にピアスをつけたときに起きやすいトラブルは感染です。つまり細菌によって生じた傷口について炎症を起こすのです。つけた当初は意外と大丈夫です。

 

感染が生じ易いのは2、3ヶ月経ってピアスに慣れ、最初の医療用から普通に売っているおしゃれに交換する頃、差し替えで出血させたりした場合が多いようです。

 

これは慎重に行えば防ぐことができます。しかし一旦感染してしまったらピアスを外さないと治まらないことがほとんどです。

 

外せば抗生物質を飲んだりしなくても治ってしまいますが、ホールはただれてふさがってしまいます。感染が治まってから3ヶ月くらい経てば、再びピアスを開けなおすことも可能です。

 

金属アレルギー

すでにブレスレットやネックレスで金属アレルギーを起こしたことのある方は開けない方がよいでしょう。それでも開けたいという場合はアレルギーをほとんど起こさないといわれている、チタン製の特殊なピアスがお勧めです。

 

最も金属アレルギーの原因として多いのはニッケルです。安物の中には金メッキの下地にニッケルを含む合金を使っていることがあり、それが汗で溶け出して皮膚に吸収されると皮膚の弱い人ではアレルギー反応が起き、かぶれを生じさせます。

 

まれに純金でもかぶれる人がいるようです。このような方はチタンやプラスチック製の特殊なピアスが必要です。慣れてきたらセカンドにはお好きなものをするといいでしょう。

 

ピアスの頭やキャッチの皮下埋入

キャッチ (留め金) をきつく締めすぎると、耳たぶの皮膚が圧迫されて血行が悪くなります。すると皮膚の表面がただれて、くずれてきます。更にそのままほっておくと、ピアスはどんどん皮膚の中にめり込んでいきます。

 

最後にはの頭やキャッチが完全に皮下に埋没して、切開しないと取り出せなくなってしまうこともあります。こうならないようにするためには、キャッチをゆるく装着しておく必要があります。

 

特に厚い耳たぶをお持ちの方が短い軸を持ったピアスをつけると、落としてしまわないようにどうしてもきつくキャッチを締めがちですので、そのような状態を何日も続けないように注意が必要です。

 

ピアスの頭が埋まってしまうケースとキャッチのほうが埋まってしまうケースがあります。いずれの場合も局所麻酔をしてメスで皮膚を切開し、を取り出すことになります。この時やはりピアスホールは残せないことが多いようです。

 

ホール(穴)が裂ける

ホールが裂けてしまうことがあります。2つのパターンがあります。ひとつは強い力がかかって一気に裂けてしまうパターンです。ピアスが何かに引っかかったりして起こります。もちろん皮膚が裂けるわけですから出血しますし、処置が必要です。

 

もうひとつはゆっくり少しずつ裂けていくパターンです。いつも重いピアスをつけていると重みでホールが徐々に下方に伸びていきます。そして最後には耳たぶの端まで完全に裂けてしまいます。

 

この場合は出血することもありませんので、放置している方もいるようですが、耳たぶの変形が残りますので、手術でもとに戻した方がよいでしょう。そうすれば再びピアスをつけられます。

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